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通関士に英語は必要?英語が苦手でも合格できる?

通関士に英語は必要?英語が苦手でも合格できる?

博士

あなたは英語が得意かな? 苦手かな?
得意な人は通関士になったら英語力が生かせるか、通関士試験に高い英語力が有利になるか気になるじゃろう。
逆に苦手な人は、英語が苦手でも通関士試験に合格できるか、通関士になれるか心配していることじゃろう。
この記事ではそれについて解説していくぞ。

犬くん

英語が得意な人も苦手な人も通関士試験の英語の出題傾向や、対策方法を知りたいよね。
それについても解説していきます。

通関士試験に英語力は必要?

通関士は英語力が必要?試験は英語ができないと突破できない?

通関士の業務にはある程度の英語力が必要ですが、求められるレベルはそれほど高いものではありません。
また通関士試験は3科目ありますが、英語力が必要となるのはそのうちの一つ「通関実務」の一部の「申告書問題」のみです。
ただ通関士試験は3科目すべてで6割以上をとらなければ合格できず、「申告書問題」は「通関実務」の中で高い配点を占めます。

通関士試験で英語がどのように使用されるか

試験では、英語力が主に以下のような場面で活かされます。

  • 通関実務の申告書問題に出てくるINVOICEはすべて英語で書かれています。
  • 実行関税率表の読みとりも英語ができると有利です。
    実行関税率表はかなりレアな英単語が出てきて、小さい文字でぎっしりと書かれているので英語が苦手な人は拒否反応を起こしてしまうかもしれません。
    日本語部分しかわからなくても正答できるようにできていますが、参照元となるINVOICEは英語なので、英語の部分を理解できたら断然有利です。

通関士の試験対策 英語編

通関士試験における英語力の重要性

通関士試験は「関税法」「通関業法」「通関実務」の3科目からなります。
そのうち英語力が必要になるのは「通関実務」です。
「通関実務」の中でも特に高配点となる「申告書問題」はすべて英語で書かれたINVOICEと日英対訳の実行関税率表を読みながら解答します。
実行関税率表の英語は細かい文字でぎっしりと書かれていて、英語が得意でないと読むのが苦痛でしょう。
また使用される単語も難易度が高いものが多いです。
実行関税率表は日本語の対訳もあるので、日本語を読みながら解答することもできますが、INVOICEが英語なので、実行関税率表を見る際日本語を読む場合はいちいち、日訳、英訳をしなければならず時間のロスとなってしまいます。
実行関税率表に書かれている英語が理解できる英語力があれば大変有利です。

通関士試験の英語対策

通関士試験の英語は、英語が得意な人でも知らない単語がよく出題されるので対策した方がよいです。
まずAMAZONで通関士試験の英語対策本が出版されていますので、こちらで学習しましょう。
通関士試験のための英単語帳: Kindleを使った効率的な学習方法紹介します! (グリーンクレーン出版)
その後申告書問題を何度も解くことによってINVOICEや実行関税率表に慣れ、よく出題される英単語を覚えていきましょう。

INVOICEと実行関税率表の英語に慣れる効率の良い方法として、申告書問題の勉強をする際、計算までしないで、統計品目番号の決定だけするのを、多くの問題するのがよいでしょう。

下記の記事を参考にしてください。
輸入申告書問題の勉強の進め方

通関士は英語ができたほうがよい。

英語が通関士の仕事にどのように役立つかの具体例

  • INVOICE,PACKINGLIST、BL,原産地証明書など貿易書類はすべて英語です。
  • 輸入の時などメーカーは海外の企業のため、商品説明が英語のこともよくあります。
  • 通関業者は通関業だけでなく、総合的に国際物流を扱っている会社が多いため、英語ができれば、いろいろな部署で活躍できます。

英語ができた方が進路選択のはばが広くなる。

英語ができることで、貿易商社やフォワーダー、船会社など関連企業に転職しやすくなります。
現在就業している会社の業績が悪く、リストラや倒産にあい、失業しても英語ができれば、キャリアを生かした就職がしやすくなります。
またまだ若い人にはピンとこないかもしれませんが、定年退職後の再就職も条件がよくなります。

通関士は英語ができる人が多いので、できて当たり前なところがある。

通関士の仕事は国際物流に関わるため、英語ができる人が多いです。
学生の頃から国際的な仕事をしたくて英語学習を頑張ってきた人が多い傾向です。
一般的日本人より英語をよく勉強してきた人が集まっている集団だといえます。
そのためできて当たり前な英語のレベルが一般社会より高めです。

英語力が通関士の仕事にどのように役立つかの具体例

必要不可欠ではなくても、通関士は、英語力があるとさまざまな面で役立ちます。
例えば、顧客から分厚い英語の資料を渡されても、誰かの助けをかりず読むことができれば、通関までの時間を短縮することができます。
翻訳ソフトも制度があがってきていますが、完璧ではないので、やはり通関士が英語を読めた方がよいでしょう。

英語ができない人でも通関士になれる?

貿易に関わる仕事なのだから、通関士になるためには英語力が必要不可欠だというイメージを持っている方も多いかもしれませんが、実際には英語ができない人でも通関士になることは可能です。
通関士試験においても、英語力を問われる部分は限られており、それ以外の項目でも点数を稼ぐことができます。

英語ができない人でも通関士の資格試験に合格できる?

通関士の資格試験は英語力を必要とする部分もありますが、全体的に見ると英語力がなくても合格することが可能です。
まず通関士試験の三科目(関税法、通関業法、通関実務)のうち英語力が必要とされるのは「通関実務」のみです。
そして「通関実務」のなかでも英語力が必要とされるのは、「申告書問題」のみです。
通関士資格はすべての科目で6割以上取れないと合格できないので、英語のある「通関実務」以外の2科目を頑張ることで対応することはできません。
しかし6割というのはつまり4割できなくても合格できるということですので、通関実務の中の「申告書問題」以外を人並み以上に徹底して対策することで、英語力のなさをカバーすることは可能です。
英語に苦手意識を持つ方は、「通関実務」の「申告書問題」以外の問題で点数を稼ぐことを重視しましょう。例えば、申告書問題以外の計算問題や、選択問題などです。
通関実務の対策方法については下記の記事で詳しく説明しています。
通関実務の出題範囲と対策方法徹底解説

英語に自信が無い場合の申告書問題対策

やはり「申告書問題」は「通関実務」の中で配点が高いので、捨ててしまうのはもったいないです。
いくら英語が苦手でも、ある程度対策して少しでも点が取れるようにしておきましょう。
基本的に単語が読めればよいので、苦手ながらも高校卒業まで英語の授業を受けてきたのなら、対策すればなんとかなります。
まずAMAZONで通関士試験の英語対策本が出版されていますので、こちらで学習しましょう。
通関士試験のための英単語帳: Kindleを使った効率的な学習方法紹介します! (グリーンクレーン出版)
その後申告書問題を何度も解くことによってINVOICEや実行関税率表に慣れ、よく出題される英単語を覚えていきましょう。
INVOICEと実行関税率表の英語に慣れる効率の良い方法として、申告書問題の勉強をする際、計算までしないで、統計品目番号の決定だけするのを、多くの問題するのがよいでしょう。
下記の記事を参考にしてください。
輸入申告書問題の勉強の進め方
ちなみに通関士試験のために、TOEICや英検などの教材を使って、基礎英語力アップ的な英語学習をするのは効率が悪くおすすめしません。
中学生レベルの英単語もわからないなどの状況でない限り、基礎的な英語力の向上は通関士試験に合格した後の方がよいでしょう。

英語力をアップさせたいなら他の資格を選ぶのもあり

英語が苦手なので、英語力アップしながら貿易に関わる資格を取得したいという方は、いきなり通関士試験に挑戦せずに貿易実務検定を受けるのもおすすめします。
貿易実務検定は英語の配点が大きいので、英語力を高めながら貿易について勉強するのに効果的です。
通関士資格取得を急いでいないのならこちらも検討してみてください。

通関士として働くためには高い英語力が必要か?

通関士にそれほど高い英語力はいらない

通関士としての業務において、特に高度な英語力は必要ありません。
通関士はあくまでに日本国内の仕事であり、海外と直接やりとりをすることはまれです。
貿易書類はほとんどが英語のため、基本的な英語表現や専門用語の理解が必要ですが、英文法の知識、ライティングやリスニング、スピーキングなどは必要とされません。
また書類上にわからない英語がでてきても、今は翻訳ソフト等ですぐに日本語にすることができます。
社内の英語の得意な人にサポートしてもらってもよいでしょう。
英語に拒否反応があるとか、今後全く英語を勉強する気がない等でないかぎり、通関士は十分つとまります。

今は英語力がない人も通関士になってから英語力向上のため努力するつもりがあるならOK

英語力が不足している場合でも、通関士としての経験を積みながら英語力を向上させることができます。
また英語はいろいろな学習ツールがありますので、通関士の仕事をしながら英語の勉強を継続し、徐々に英語力を高めていくことができます。
そのため、英語力が未熟でも通関士を目指すことは十分に可能です。

通関士は国際物流だけでなく、日本国内での運輸業、倉庫業、梱包業など国内物流ともかかわりの深い仕事、英語が苦手なら国内物流に精通する道もある

通関士というと国際的な仕事というイメージの方が多いかもしれませんが、通関士は、国際的な物流だけでなく、国内の運輸業や倉庫業とも深く関わっています。
英語が苦手な場合は国内物流に焦点を当て、日本国内での運送や倉庫業の知識を積み重ねることで、通関士としてのキャリアを築くことができます。
資格試験でいえば危険部乙種4類などが通関士試験と相性が良い資格でしょう。

まとめ

通関士としての仕事において、高い英語力が必須かどうかについて検証しました。実際には一定の英語力があれば業務を遂行することができるため、英語が苦手な方でも通関士としてのキャリアを築くことは可能です。しかし、英語力があることで仕事の選択肢が広がり、さらなるキャリアアップが見込めることも確かです。通関士として働く際には、自身の英語力やキャリアの目標に合わせて適切な学習とキャリアプランを立てることが重要です。