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品目分類の覚え方

品目分類の覚え方

品目分類を覚えるのは大変

1類から97類まである品目分類を覚えるのは大変です。
通関士テキストの品目分類を説明したところを読むとたいてい、
1類 生きている動物
2類 食用のくず肉、
3類 食用の魚介類
4類…
と1~97まで各類ごとに品物名のリストが続いています。
10類ぐらいまでは覚えられても97類もあるものをすべて覚えるのは大変です。

テキスト数ページに収まってはいますが、100近くの数字と商品は、意外と記憶できないものです。

時間をかけてコツコツ覚えるしかないと思っていましたが、ある方法を使ったらほぼ1日ですべて暗記することができました。
その方法についてご紹介したいと思います。

品目分類の覚え方はイメージ連想法がオススメ

なかなか覚えられない品目分類を1日ですべて覚える方法、それは数字をイメージと結びつけることです。
これは通関士試験だけではなくて番号を覚えるときはすべてに使えるテクニックですので、覚えていて損はないと思います。

数字と人物を結びつける。

0番台、10番台、20番台ごとにその数字に関するあなたがよく知っている人物を思い浮かべます。
その人物は芸能人や漫画や小説のキャラクター、知り合いなどあなたがパッとイメージできる人物ならだれでも結構です。

一郎さん、二郎さん、三郎さん、四郎さん、五郎さんなどの数字が名前に入っている人だとやりやすいです。

たとえば50番台だったら「ごろう」という名前か名前に五が入った男性を想像します。
下記のリンクにあるような有名人でもいいですし、知り合いに「ごろうさん」か名前に五が入った人がいればその人でもいいでしょう。
自分がイメージしやすい人物にするのが一番です。

参考
ごろうといえばgooランキング

どの人物にするか決めたらその人物が登場するシーンを想像して50番代の各類を覚えていきます。

50類……絹、織物
ごろうさん、もしくは名前に五が入った男性(以降Gさん)が夜0時に絹のガウンを着て、ソファーで優雅にくつろいでいる姿を想像します。
51類……羊毛、織物
Gさんがお正月(1月)にウールのセーターを着て、こたつでお雑煮を食べている姿を想像します。こたつの上には鏡餅が乗っています。
52類……綿、織物
Gさんが節分(2月)に綿製の綿入れキルティングジャケットを着て豆まきをしている姿を思い浮かべます。(鬼を追いかけ、鬼に豆を投げつけている。なるべく派手なイメージにしたほうが覚えやすいです)
53類……その他の植物性繊維、織物(麻製など)
お内裏様の装束をまとった(ひな祭りだから3月)Gさんを想像します。敷物は赤い毛氈、背景は金の屏風に、ぼんぼりに桃の花、しかし着ている衣装は麻製です。着物の素材だけ夏仕様なお内裏さまです。
ちぐはぐな光景ですが、ちょっとシュールなぐらいなほうが、インパクトがあって覚えやすいです。
麻はパリッとした素材ですから、平安貴族の男性の装束の素材に合うと思います。
54類……人造繊維の長繊維、織物、人造繊維製品
光沢のある柔らかい素材のポリエステルかナイロン(人造繊維の長繊維)製のつなぎ服をきたGさんを想像します。
55類……人造繊維の短繊維、織物
毛羽のある人造繊維製(人造繊維の短繊維)のジャケットを着たGさんを想像します。

参考
長繊維、短繊維とは?短繊維と長繊維の違い、特徴について解説センイバナシ

56類……フエルト、不織布。
フエルトの傘をさして、フエルトの長靴をはいた、雨の中にいるGさん想像します。
雨の中(梅雨、6月)をイメージします。アジサイや傘からぶら下がったフエルト製のテルテル坊主なども想像して、さらに6月らしさを演出しましょう。
57類……じゅうたん、床用敷物
海の日に(7月)に砂浜に絨毯を敷いてくつろいでいるGさん。
砂浜だと8月と混同してしまうという人は、七夕の夜に地面に絨毯を敷いて天の川を見ているGさん、近くでは七夕飾りを飾った笹が揺れている、などにしてもよいでしょう。
58類……特殊織物、レース
夏らしくレース素材のシャツを着たGさん(レースは通常女性の衣服に使われますが、想像の世界ではレース素材が流行のメンズファッションになっている設定にします)
59類……プラスチックを塗布、被覆した織物類
プラスチックでコーティングされたレインコートを着て、暴風雨の中で台風の報道をするお天気キャスターになった、Gさんを想像します。
(9月……台風のイメージです)

60類以降は、6を連想できるような別の人物に担当してもらいます。

なかなか各数字ごとの人物が思い浮かばない、という人もいるでしょう。
その場合は創作キャラクターを作り出すのも手です。

例えば
70類……7月、七夕のキャラクターとして彦星を想像する。
80類……夏休みを象徴するような元気な小学生の男の子「8月君」というキャラクターを作る。
20類…2月は寒い、寒いところに住む南極、という連想で、ペンギンに20番代のキャラクターになってもらう。

かなり無理があっても、あまりスムーズにイメージがわかなくてもとりあえず一通りイメージを作って97類まで覚えてしまうのがよいと思います。

時刻や月のイメージで覚える

人物が思いつかないときは時刻(深夜0時から24時まで)と月(1月から12月まで)を組み合わせる方法もあります。

例)
90類……光学機器、写真用機器、測定機器、医療用機器
9月の深夜0時に光学機器、写真用機器、測定機器、医療用機器をテレビショッピングを見て注文した。
9月らしさは窓から見える満月や少し涼しい気候でイメージする。
91類……時計
9月の深夜1時にベランダでお月見をしていると、ボーンと柱時計が鳴った。
92類……楽器
9月の深夜2時に、ベランダでお月見をしていると、アパートの上の階の住人の楽器を弾く音がうるさい。
93類……武器、銃砲弾
9月の深夜3時にベランダでお月見をしていると、強盗が部屋に入ってきてけん銃をつきだした。
94類……家具、寝具、ランプ、プレハブ建築物
9月の早朝4時にベランダでお月見をしていると、外をトラックが通る音がした、音のする方を見るとプレハブの物置や家具や寝具を載せた引っ越しトラックが走っていくのが見えた。

50類にくらべるとちょっと覚えにくいですが、これでも結構覚えられます。

あまり気負わず、とりあえずイメージ法で覚えてみよう

類によってはかなり無理なイメージしか思い浮かばないこともありますが、それでもイメージを伴わない覚え方より数倍覚えやすいです。

覚えやすいぴったりなイメージが思い浮かべば、それが理想的ですが、完璧なイメージを作ることに力をそそぐよりも、早めに97類を一通り覚えてしまうほうが私の経験上は効率的です。

また7月と8月は同じ夏なので覚えても混同してしまう、1時と2時は同じ深夜なのでごっちゃになってしまう、というのもそこまで気にしなくても大丈夫です。
その類に該当する商品に日ごろ縁がなさすぎてどうしてもイメージしずらいという場合は、言葉そのもので覚えてしまってもいいです。

例)75類……ニッケル、製品
彦星(7月を象徴するキャラクター)の頭上にヒラヒラ舞うこいのぼり、そのこいのぼりといっしょに「ニッケル」とでかでかと書かれた旗が舞っている。等

イメージ法を使った方が使わない方がまし、ぐらいの気持ちでどんどん覚えていきましょう。

また、後でもっと覚えやすいイメージが思いついたら、そのイメージを使って覚えなおすのは簡単ですので、まずは気楽にこの方法で覚えてみてください。

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