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通関士試験|関税法と通関実務で試験範囲がかぶる部分

関税法等と通関実務で試験範囲がかぶる部分

はじめに

通関士試験は関税法、通関業法、通関実務の3科目もあります。
どれも6割以上得点できないと合格できないので(年によって合格点が変わることもあり)苦手科目は捨てて、得意科目を頑張る方法はとれません。
3教科も勉強しないといけないのは大変だと考えられがちですが、実は科目をまたいで内容が被る箇所もあります。
その箇所を重点的に勉強したり、同時期に勉強したりして理解を深めることができますので科目をまたいだ重複箇所を知っておくことは役に立ちます。

重複箇所があるのは関税法と通関実務

重複箇所があるのは関税法と通関実務になります。
通関業法は他科目との重複箇所はありません。
まあ通関業法は出題範囲がせまく、まじめに勉強していればほとんどの受験生が合格点が取れる科目ですのでそれほど気にしなくてもよいでしょう。

通関実務と関税法の重複箇所

課税価格の決定

関税法の「課税価格の決定」範囲と通関実務の申告書問題や課税価格の計算問題はかなり大きく重複しています。
関税法の「課税価格の決定範囲の勉強=通関実務対策」と考えてもよいぐらいです。

机に座って勉強する時間が取れなくて、通関実務の計算問題や申告書問題が勉強できない人は、その分関税法の「課税価格の決定」を隙間時間を使って重点的に勉強することである程度カバーできます。

犬くん

仕事が忙しくて平日は通勤電車でしか勉強できないよ。通関実務が勉強できるのは週末だけ。

博士

電車の中で関税法の「課税価格の決定」の勉強をすれば通関実務対策になるぞ!

通関実務の加算税の計算問題と関税法の「関税の確定と納付」

通関実務の加算税(延滞税、過少申告加算税、無申告加算税、重加算税)の計算問題と関税法の「関税の確定と納付」の範囲は、通関実務と関税法の「課税価格の決定」ほどではありませんが、重複しています。
同時期に勉強することでお互いの理解が深まるでしょう。

関税法の「関税の確定と納付」は出題頻度が高いうえに、非常に細かいため、理解や暗記が難しい箇所が多いです。
私も受験ぎりぎりまで苦労しました。

犬くん

細かくて覚えにくいんだよね

そこで関税法の理解のために、通関実務の加算税の計算問題(延滞税、過少申告加算税、無申告加算税、重加算税)の計算問題に積極的に取り組むことは有効です。

単に文章を読んで覚えるよりも、実際にそのルールに従って計算をした方が記憶に残りやすくなります。
基本的に暗記科目よりも計算科目の方が記憶の定着や長期記憶に向いているのです。

通関実務の延滞税、過少申告加算税、無申告加算税、重加算税の計算問題はすべてが出題されるわけではなく、出題されるのはこのうちの2パターンぐらいです。
せっかく勉強したものが出題されないこともありますので、加算税の計算問題に力を入れるのは、通関実務の点数上げとしてはタイパはよくありませんが、通関実務だけでなく関税法の理解に役に立つので、出題頻度が高くなくてもしっかり勉強しましょう。
(また通関実務はちょっとしたミスや運で点数を落としがちなので、基本的に捨て範囲を作らず、満遍なく勉強した方がよいです)

通関実務の計算問題は私が受講していたフォーサイトの通信講座の問題集(過去問5年分)だけでは問題量が足りなかったため、計算問題ドリルも勉強しました。

通関実務の加算税の計算問題の学習は最低限5年分の過去問と計算問題ドリルをやりましょう。
もし余裕があれば他にもいろいろと教材が出ているので学習するとよいでしょう。

博士

関税法の「関税の確定と納付」が苦手な人は通関実務の加算税の計算問題をしっかり勉強するとよいぞ

まとめ

以上のように通関士試験の関税法と通関実務は重複箇所がありますので、片方の科目の勉強時間がとれないときや、片方の科目に苦手意識を感じるときはは、別の科目の重複箇所を勉強するのもおすすめです。
通関士試験の勉強方法【まとめ記事】

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