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輸入申告書問題の計算|覚えておきたい電卓の機能|通関士試験の勉強方法

輸入申告書問題の計算、覚えておきたい電卓の機能

はじめに

輸入申告書問題を解く際は、一つの品目の申告価格は一気に計算して、一度で答えを出すことがコツ!

輸入申告書問題の解き方(計算のコツ)
ですがどうしてもできないときがあります。
2002年9月4日に受けた模試でそんな問題にぶち当たってしまいましたので、帰宅後さっそく解決方法調べました。

下記の例題は9月4日に受けた模試をもとに作りました。

例題

例題

各品物の申告価格を出しなさい。

  1. 輸入者はINVOICE価格に含まれていない梱包料を負担している。梱包料は各品物のインボイス価格の2%……加算要素
  2. ニューヨークから横浜の運賃および海上保険料は500$……加算要素
  3.  2の費用は価格按分とする。
  4. 換算レートは 1$=139.3円

各品物のインボイス価格

バナナ 2345$
リンゴ 3456$
ぶどう 4567$
合計 10368$

(FOB New York)

解き方

このような問題の申告価格を出すには次のような式を作ります。

(各品目のINVOICE価格 × 梱包料の割合)+(運賃および海上保険料 × 各品目のINVOICE価格 ÷ INVOICE価格の合計額)× 換算レート

 

(INVOICE価格 × 1.02) +(500 × INVOICE価格 ÷ 10368)× 139.3

ただこのような掛け算、割り算が2か所にわかれている式は電卓で一気に計算することができません。

かといってそれぞれ区切って計算すると、通関士試験では小数点以下をどこで切り上げ、切り下げ、または四捨五入をするのかの明確な基準がないため、一の位まで正確な数字をだせません。

ですからやはりこういう式でも一気に計算してしまうほうがいいです。

でもどうやって?
それにはあまり知られていない電卓の便利機能を使います。

メモリー機能

電卓にはM+、M-、MRC、GTという、電卓に詳しい人でないと使い方がよくわからないキーがあります。
今回はM+とMRCを使用します。

  • 「M+」(メモリープラス):電卓に表示されている数字を、メモリーに足す。
  • 「MRC」(メモリーリコール/メモリークリア):1度押すとメモリー内容を呼び出し、もう1度押すとクリア(0に)する。


参考
電卓の計算を便利に!「M+」「M-」「MRC」メモリ機能の使い方BIGLOBE

今回の式の場合は次のような順番で押します。

INVOICE価格 × 1.02 → 「M+」ボタン → 500 × INVOICE価格 ÷ 10368→「M+」ボタン → 「MRC」ボタン ×  1 39.3

(INVOICE価格 × 1.02) +(500 × I NVOICE価格 ÷ 10368)× 139.3 の式の( )が終わった後で「M+」ボタンを毎回押します。
2回目の( )の後は「M+」ボタンの後にさらに「MRC」ボタンを押します。

この方法で、この式のような掛け算や割り算が2つに分かれている式も、一気に電卓で計算することができます。

終わりに

今まで私が解いたことのある過去問や問題集はすべての問題がこの機能を使わずに、解けてしまいました。

今回の模試でこのような例にあたって、そうでないこともあるのだとヒヤリとしました。

本試験でこのようなタイプの問題に当たる可能性はあまり高くないと思いますが、もし当たったら一大事。
この電卓の機能のことはしっかり覚えておいたほうがよさそうです。

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