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日本関税協会『計算問題ドリル』【通関士試験 独学用テキスト】

日本関税協会『計算問題ドリル』通関士試験独学用テキスト、参考書

はじめに

日本関税協会が発行している『計算問題ドリル』は、通関実務で大きな配点を占める計算問題を多数収録した問題集です。(計145問 2022年度版)

通関士受験生には非常に人気の問題集で使用している人は多いようです。

フォーサイトの教材のみでは不足しがちな税額の計算(関税・消費税額の計算、延滞税、加算税)の練習がたっぷりできます。

フォーサイトの教材を学習し終わって余裕のある方や、2年目受験の方にはぜひおすすめしたい教材です。

また段階を追って勉強できるので、フォーサイトの教材が難しく感じる人にもおすすめです。

A5サイズで厚さは約1.1cm。
左に問題、右に解答があり、赤シートで回答を隠せます。
持ち運びしやすさや、勉強しやすさの面においても、すぐれた教材です。

日本関税協会『計算問題ドリル』の構成

(2022年度版になります)
税額の計算(税額計算、修正申告、更正請求、延滞税、加算税)
Level 1 基礎レベル 27問
Level 2 基礎レベル 21問
Level 3 発展レベル 20問
Level 4 本試験レベル(標準問題) 14問
Level 5 本試験レベル(難解問題) 14問

課税価格の決定
Level 1 要点知識の確認 6問
Level 2 要点知識の習得 7問
Level 3 要点知識の定着 12問
Level 4 本試験レベル(標準問題) 16問
Level 5 本試験レベル(難解問題) 8問

日本関税協会『計算問題ドリル』の使い方

勉強の進め方

1番下のレベルから順番に解いていきましょう。

2年目以降受験の人や、いきなり過去問をやっても特に難しく感じなかった人はLEVEL1の問題は簡単すぎるかもしれません。大量の簡単な問題を解くのは、かったるく感じたり、時間の無駄のように感じてしまうかもしれません。

けれどもそういうレベルの高い方はおそらく数時間でLEVEL2ぐらいまで、解き終わってしまうので実際はたいして時間のむだにならないはず。
安心して最初から順番に解いていってください。
簡単に思えてもちらほら正答できない問題があると思います。
そういう知識の抜けをあぶりだすつもりで1問1問解いていきます。

初見で正答だった問題は印をつけて、もう2度と解かなくていいでしょう。
(実力より低い問題に時間をかけるのは時間の無駄なため)
間違っていた問題にはまた別の印をつけて、そのページに付箋をつけます。
(あとでめくりやすくするため)

正答できなかった問題がたまってきたら復習をします。
間違っていた問題は4回正答するまで繰り返します。

LEVEL1,2は簡単すぎると感じる人でも、LEVEL3ぐらいから間違える問題も増えてきます。
LEVEL4,5は本試験レベルですから解きごたえがあるでしょう。
LEVEL1,2,3は初見で解けた問題は2度目は解かないけれど、LEVEL4,5は念のために何回も繰り返すなどして、LEVELごとに勉強のしかたを分けるのもいいでしょう。

フォーサイト受講生のこの教材の使い方

もしフォーサイトを受講していて試験まで余裕がないという場合は、「税額の計算」だけ勉強するのも手です。

「課税価格の決定」はフォーサイトの問題集でも比較的しっかり練習できますので、フォーサイトの問題集には掲載数が少ない、関税・消費税額、延滞税、加算税の計算を『計算問題ドリル』で補うわけです。

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